2011年3月12日土曜日

東北地方太平洋沖地震

岩手県陸前高田市は、歌うホテル王と呼ばれた「千昌夫」の生まれ故郷です。星影のワルツでミリオンセラーを記録し、金髪外国女性大好きは有名です。彼にあこがれて歌謡界に飛び込んだ新沼謙治は隣の岩手県大船渡市出身です。どちらもリアス式海岸に面した街で、背景には険しい山が迫っています。
仙台から青森県の八戸市まで国道45号線で繋がっていますが、起伏の激しい曲がりくねった道路はドライバー泣かせでした。深くいりこんだ港は汽水域として、穏やかな漁場を作り深い港は天然の要塞とでも申しましょう。逆に背にする山は険しく道路を作るのに困難をきたすために、海路が開けていました。
そんな事情もあり、今回の地震では街が壊滅的な被害を受けてしまいました。つまり、山手を開発するのは困難なために、海岸線の平らな地域に住居や商店工場を形成して発展したわけです。漁業の基地としても欠かせない立場にありました。日本の観測史上最大のマグニチュード8.8の地震は「広島型原爆の5万倍に」相当するエネルギー(と言っても実感が湧かない)だそうです。安全であるはずのリアス式海岸にある良港が何故今回のような被害に遭遇したのでしょう。
被災者の皆様の一日も早い復興を祈念いたします。
津波に襲われる仙台空港
津波に襲われる仙台空港

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